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A課長は、7人の部下を持つ営業2課の責任者です。
課長と言っても、自分自身で新規開拓を行い、形になった所で部下に引き継ぐという難しい仕事をこなしながら部下の管理もする「プレーイングマネージャー」で、自分自身にも営業ノルマが課せられています。 若手社員のB君を早く一人前の戦力にするため、少しでも時間があれば一緒に行動するようにしています。 B君はA課長との同行が嫌で仕方がなかったのですが、最近は楽しみになってきていました。 というのも、 A課長はB君が何かの質問をすると分かり易く答えてくれ、B君が何気なく言った提案を聞き流さず、「それおもしろいね」と一緒になって考えてくれるので、自分が何かの貢献ができているような気持ちになるのです。 自分からしゃべる人ではないのですが、B君の言葉を一字一句聞き逃さないようにしてくれているのが実感できて、気持ち良くさせてくれました。 ある日、B君はA課長に呼ばれて仕事の指示を受けました。 指示は、「C社が企画提案が欲しいと言ってきているので、私の代わりに訪問して先方の求めている内容を確認してきて欲しい」という内容でした。 C社はA課長が何度も足を運んでいた会社で、「なかなか成果がでないけど・・」と話してくれていた会社です。 「そんな大事なお客さんから折角電話があったのに自分が行って大丈夫なのか?」と思いましたが、指示通りC社に向かいました。 C社への訪問を終え、会社へ戻り内容を報告すると、 「有難う。C社は君に任せてみるから一緒に頑張ってみよう」と言われました。 受注できれば大変大きな金額の仕事なので、自分が担当で大丈夫なのかを尋ねてみましたが、「君なら絶対できる。フォローもする」と言ってくれました。 その後、励まされ叱られしながら提案企画を練り上げ、A課長を相手に練習を重ね、C社でのプレゼンに臨みました。 B君の案は採用されませんでしたが、仕事の面白さを知る事ができました。 一番驚いたのはA課長の態度で、何事もなかったように次の仕事の指示を始める姿を見て、「この人のために頑張ろう」と、強く思いました。
by shigotosuki
| 2007-10-23 21:55
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